斑鳩における解放の挙動について ~C2虎鶫第二ジェネレータ~

前書き

斑鳩について少し気になることがあったので考察してみた記事です。動機としては、単なる興味が大半なので攻略の役に立つかは分かりません…。

気になったのはこのツイートです。C2の虎鶫(敵の名称、斑鳩内で最もサイズが小さい敵)第二ジェネレータで起こる解放の挙動について言及しています。頻度的にはそれほどでないので無視していましたが、確かに時々起こる挙動で、頭の隅に引っかかってはいました。せっかくこうして動画が手に入ったので少し考えてみた次第です。

解放挙動の基本

※この章は表面的に推測しただけなので間違っている可能性は大いにあります

解放の割り当て

解放の各本がどの敵に割り当たるかというところが今回一番重要な部分だと考えています。結論から言うと、距離の近い敵から特定の順で割り当たっているようです*1

f:id:eshamster:20171203151732p:plain

画像は動画から引き抜いたもので12本のフル解放です。説明のために左下から順に番号を振ります(9と11、10と12がほぼ重なっているので少々見分けづらいですが、よく見ると少し膨らんで見えると思います)。

まず、敵が全員解放1本で倒せる場合を考えると、最も距離の近い敵が1番の解放、次に近い敵が2番の解放…と近い敵から上の順番で解放が割り当たっていくようです。次に、倒すのに複数本必要な敵がいる場合ですが、そうした敵に対しては倒せるまで連続して割り当たるようです(5,6,7,…のように)。

全て割り当てても解放が余っている場合の挙動は分かっていないです…。余った解放に対して、上記の割り当てを再度行うのが自然そうではありますが未検証です。

追尾の挙動

追尾の基本的な挙動としては、対象のいる方向に角度を変えつつ前に進むというシンプルな形がベースのようです。このとき、最大旋回角度は固定で、角度が離れているときは速度を落とす(角度が近いときは逆に上げる)ことでいつまでも敵の周りを回り続けることを回避しているようです*2

今回の挙動というよりは、対策を考えるうえで気に留めておく価値がありそうなのは、発射後一定時間は速度が一定もしくは加速している(上記の速度減少が起こらない)ということと、番号が上の解放ほど初速が大きいというあたりでしょうか*3

余談ですが、上記の挙動はあくまで基本であり、カッコよさとプレイのしやすさのバランスをとるために相当色々な工夫が入っているようです。前に色々調べていたのですが半端なところで放置してしまっています…。

今回の場合

f:id:eshamster:20171203151746p:plain

さて、ようやく今回の場合についてです。上記のように解放の割り当てが一番問題と考えています。そこで、動画を繰り返し見てどの解放がどこに飛んでいるかを見てみました。結果は上の画像の通りです。?がついていないものはほぼ間違いないだろうというもの、ついているものは若干自身がないが正しいだろうというものです*4。少なくとも偶奇(=左右どちらから発射されたか)は正しいと思っています。

ここで重要なのは、例のくるりと解放が回ってしまった敵に9番が割り当たっていることです。9番の解放は左側では上から2番目の解放であり、初速が非常に速いです。このため、減速に時間がかかる→中々敵に照準が合わない→ぐるぐる回るということになったのではないかと推測します。

f:id:eshamster:20171203151741p:plain

なぜ9番という高い番号が割り当たったか、別の言い方をすると、なぜ真ん中のジェネレータの方が若い番号が割り当たったのかを考えてみます。上の画像では解放箇所から広がる同心円に注目しています。これを見ると、例の虎鶫とジェネレータがほぼ同じ距離にあったことが分かります*5。見た目上は正直どちらが近いか判断がつかないですが、「近い敵ほど若い番号が割りつく」ことを考えると、ジェネレータの方がわずかに近かったようです。このため、より若い番号の解放がジェネレータに(2つも!)消費されてしまったと考えられます。

ここからは推測ですが、今回のケースは虎鶫とジェネレータの距離関係が非常に近いという稀なケースで、たいていの場合は虎鶫の方が近いのだと思います。より若い番号の解放を割り当てることだけ考えるのであれば、より左側で解放を行えばよいという結論になります。そうすると、若い番号 = 初速の遅い解放が割り当たるため、今回の現象も起きにくくはなるはずです。ただし、本当にまったく起こらないのか…というところは自身がないです。


*1:本題ではないので脚注ですが、いったん割り当たった敵が変更されることはないようです。そのため、対象の敵が先にショットで倒れたなどの場合はそのまま飛び去ります。ただ、たまに画面外から戻ってくるような挙動を見せることがあるので、疑問は残ります

*2:最大旋回角の方が変わっている可能性もあるのですが、どちらが正しいか決定的なところは見えていないです。見た目の速度が違う解放でも旋回角度は同じように見えたという程度の根拠で、実際に速度が変わっているのだろうと考えた程度の根拠です。

*3:細かいことを言うと、1と2や5と6のように左右対称な解放の初速は同じです

*4:消去法で10番が決まりますが、特に注目していなかったので振っていません

*5:距離の計算を、中心点で行っているのか、より広い範囲で行っているのか確証がなかったのですが、今回の挙動を見ると後者で決まりのようです